嫁のひと言 第27言 迎えに来た
迎えに来た
今回は嫁さんに助けてもらった話です。
先日、近くの山を登って神社に行きました。中学生のころ以来です。もう50年くらい前になるのかも知れません。中学生の頃は身体も軽かったです。バク転も出来ました。現在の体形からは想像できないです。
確か、この登山道へ昆虫採取によく行ってました。蝶の標本をやってました。
ここで取り逃がした「コノハチョウ」勝手にそう思ってます。あれは「コノハチョウ」だったと。台風が明けの週末だったように思います。なので可能性はあると思ってます。その後、何度か行ってみましたが見つかりませんでした。
下道は土だったのが、参道の途中までコンクリートになっていました。あの「コノハチョウ」が、とまっていた木が未だにありました。記憶が蘇ったような感じです。あの頃は、蝶の名前もたくさん憶えてました。今は、もうほとんど覚えてません。アサキマダラ、ルリタテハ、ミカドアゲハ、アオスジアゲハ・・。今は蝶もほとんど見かけません。環境破壊ってやつでしょうか?
嫁さんは関係無くずんずん上って行きます。トレッキングポール無しでもずんずん行きます。
以前、羽黒山を登っている途中で夕刻になったので断念しました。登り始めた時刻が遅かったのです。トレッキングポールは羽黒山へリベンジに行くときに買ったものです。私はこれが無いと無理です。
羽黒山と比べれば全くレベルが低い山なのに・・ここ2年で筋力が落ち過ぎたようです。それでもどうにか頂上の神社まで詣でました。ちょうど年男なので干支の丑の置物を買って下山しました。嫁さんはスイスイ降りて行きます。私に合せていると汗体が冷えると・・。老人過ぎると言われました。
車はちょっと離れたスーパーに置いて来ました。先に下りて車で待っていてと言いました。仕方が無いです。嫁さんはスイスイ、スイスイと下って行きました。直ぐに後ろ姿も見えなくなり寂しい限りです。誰もいません。
のんびりと下って行くとやっとあの木のところまで来ました。逆から見ても間違いないです。懐かしいなと思いながら通り過ぎて行きました。やっと少し山を下ってから、そのあとはアスファルトの道を歩いてスーパーまでです。
向こうから見慣れた車が来ました。フロントガラス越しに嫁さんが見えました。あ~迎えに来てくれました。笑いながら「見捨てたと思った?早く帰りたいので迎えに来た」と言ってました。今回は非常にありがたいお言葉でした。