介護離職への道(12)オムツ交換
オムツ交換
前回の帰省から約2か月。
親父さんは恐ろしいくらい老化、痴呆が進んでいました。一番ひどいのは排泄でした。基本的に介助ないと難しいレベルになっているようでした。ただ、ディサービスではトイレも付き添って連れて行ってくれるので問題無いようでした。
弟が本当に頑張ってくれていました。オムツを替えたり、お尻拭いたり、汚物も処理したり・・・。
確かオムツをしてくれる方が楽だと言ってました。夜は仕事から遅く帰って来てオムツ交換。朝のオムツを交換する時間を作るために朝飯のパンを通勤中の車で食べているようでした。
弟がいるときにオムツ交換を手伝おうとしたら、「兄ちゃんはせんでええ、手伝わんでええ」と。見てると、親父より弟の方がかわいそうに思いました。
帰省中に弟がいない2日間、母親がオムツ交換するのを手伝っていました。母親は左手首を骨折したのでオムツを替えるのも難儀していました。その母親を親父が怒鳴ることがあります。認知症にある特有の症状だと思います。認知症は本当に厳しいです。
長男のせいか、私の中で、「情けない親父の姿を見たくない」「親父の威厳が崩れる」うまく言えません。そんな感情が大きいかったです。弟のようには出来そうにないと情けなく思いました。
後になって弟に聞きました。この帰省からしばらく後の話です。そんな弟も「大便」を踏んだスリッパで歩きまわった親父に「もう、死んでしまえっ」と言ったそうです。親父は完全に呆けて何を言われているのか分からない様子だったそうです。
※メモ
認知症になると一番、身近な人を怒るようです。認知症は本人より周りの人が疲弊するように思います。