2023/11/05
2024/05/07
片辺草紙(23)神さま
もう50年以上前の小学生の頃の話です。
小学生の頃、縄跳びが出来ませんでした。
1週間後、体育の時間に何回跳べるか調査がありました。
近くの神社で数日、日暮れになるまで練習をしました。
それでも、せいぜい10~20回くらいしか跳べませんでした。
あの頃は、人気のない神社でも平気で日暮れまでいられました。
小さい頃は純粋だったのでしょう。
怖くはなかったです。なにせ神さまですから。
今ならちょっと怖くて無理な気がします。
とうとう明日は体育の時間です。
お金も無かったのでお賽銭はあげられませんでした。
お願いだけして帰りました。
「どうぞ50回くらい跳べますように!お願いします」と。
翌日、緊張しながら順番を待ってました。
20回も跳べればいい。10回以下は嫌だと。
ついに順番が回って来ました。
なんか良くわかりませんが20回を超えて調子よかったです。
結局50回。ぴったり50回でした。びっくりしました。
神さま、ありがとう。
学校から帰って、神社の神さまに報告に行きました。
「神さま、50回も跳べました。どうもありがとう」とお礼を言いました。
松任谷由実の曲で「やさしさに包まれたなら」好きな曲の一つです。
その歌詞に「小さい頃は神さまがいて不思議に夢をかなえてくれた...」があります。
確かに小さい頃は神さまがいたように思います。