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片辺草紙(05)二宮金次郎

思い出したこと・・

ワイドショーで見ました。「二宮金次郎」の銅像が盗まれているそうな・・。
「二宮金次郎」像にとっては災難です。

小学生の頃、もう50年以上です。
「二宮金次郎」「楠木正成」の銅像は不気味だったです。
正門のわきにあったような気がします。
二人とも何をした人か知りませんでした。
「楠木正成」は名前すら知りませんでした。

「二宮金次郎」・・何故に薪を背負って歩きながら本を読んでいるのか? 不明でした。

そんなに本を読みたいのか? 歩きながら本が読めるのか? 変な奴だと思っていました。
昔の子供は貧乏で・・可哀想に・・と、思っていました。

今はもう語られていないと思いますが、「二宮金次郎」は不気味な話で有名でした。
「二宮金次郎」・・夜中に運動場を歩いている、講堂を歩いている、噂がありました。
もっと怖い話では、目から血を流して泣いていると・・。

偉い人かも知れませんが、ただに不気味なだけでした。
できるだけ見ないようにしていました。

最近は、「二宮金次郎」像の撤去が進んでいるそうです。
子供が働いているのがおかしいとか、歩きながら本を読んでいるのはおかしいとか・・。
ちょっと大人の屁理屈、無理勝手な言い分だと思います。

小学生、こどもはそんなの気にしてません。
高学年になる頃には、
「仕事をしながら勉強をしている」=「一生懸命に勉強している」のが偉い、と理解したように思います。
高学年になると・・
「二宮金次郎」が運動場を走っている。
「二宮金次郎」が講堂でピアノを弾いている。
に変わっていました。
中学生になる頃には・・そんな不気味な話も消え、忘れてしまいました。