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Raspberry Pi Pico(d_01)Thonny で MicroPython をインストール

Raspberry Pi Pico に MicroPython をインストール

Raspberry Pi PicoにMicroPythonをインストールする方法と初期化について記載します。

Raspberry Pi PicoでMicroPythonを使うには、MicroPythonをRaspberry Pi Picoインストールする必要があります。
Raspberry Pi Documentationのサイトでは、赤枠で示した部分からMicroPython UF2をダウンロードしてインストールします。(現在のUF2ファイルは「rp2-pico-20220913-unstable-v1.19.1-395-g57fd66b80.uf2」です。)インストールは下方で記載する初期化の手順と同じです。
Pi_Pico_UF2ダウンロードサイト
※https://www.raspberrypi.com/documentation/microcontrollers/micropython.html#what-is-micropythonから抜粋

Thonnyでインストール

Thonnyは初心者向けのPython IDE(統合開発環境)です。
Thonnyを使ってRaspberry Pi PicoにMicroPythonをインストールします。
Thonnyでのインストールは簡単です。micro:bitやRaspberry Pi PicoなどにMicroPythonを簡単にインストールできます。UF2ファイルのダウンロードも不要です。以下に手順を記載します。
Raspberry Pi PicoのBOOTSELボタン(白ボタン)を押しながら、USBケーブルを使って接続します。
Raspberry pi Pico Bootsel

exploreで確認するとRaspberry Pi Picoのドライブ(RPI-RP2)が表示されています。
RPI-RP2 マウント

ThonnyのメニューからTool>Options>Interpreterを開きます。
MicroPython(Raspberry Pi Pico)、Try to detect port automaticallyを選択してOKをクリックします。
Thonny Interpreter
MicroPythonをインストールするためのダイアログが表示されます。Installをクリックします。
※表示されてなければ、ThonnyのメニューのSTOPアイコンをクリックしてみて下さい。
Installダイアログ
インストールが完了しました。DoneをクリックするとCOM番号が表示されています。
Closeをクリックします。
Doneをクリック
ThonnyのメニューからTool>Options>Interpreterを開きます。
Portを選択して設定します。COMの番号はDoneで表示された値です。
Interpreterを開く
Thonnyの画面に「MicroPython v1.19.1 on 2022-06-18; Raspberry Pi Pico with RP2040 Type “help()” for more information」が表示されMicroPython環境になった事がわかります。少し古いバージョンのようですが問題ないと思います。
右上のVariablesをみるとmachine、rp2モジュールが読み込まれた状態になっています。
以上でRaspberry Pi PicoにMicroPythonをインストールできました。
※インストールが終わるとexploreにはマウント表示されません。
※最新をインストールする場合は、初期化の項の方法でUF2ファイルを直接インストールして下さい。
Thonnyの画面

ちなみに、記載にあるhelp()を試すと以下が表示されました。
help()

初期化

Raspberry Pi Picoの初期化について記載します。
初期化のため「flash_nuke.uf2」をダウンロードしてRaspberry Pi Picoにアップロードします。
Raspberry Pi Documentationのサイトの下部にあるResetting Flash memoryのDownload the UF2 fileをクリックします。

Resetting Flash memory
resetting
※https://www.raspberrypi.com/documentation/microcontrollers/raspberry-pi-pico.htmlから抜粋

適当なフォルダを指定して「flash_nuke.uf2」ファイルをダウンロードします。
flash_nuke.uf2

Raspberry Pi PicoのBOOTSELボタン(白ボタン)を押しながら、USBケーブルを使って接続します。

exploreで確認するとRaspberry Pi Picoのドライブ(RPI-RP2)が表示されています。
このフォルダにダウンロードした「flash_nuke.uf2」をコピー(ドラッグ&ドロップ)すると初期化できます。

自動的に再起動して初期化が完了します。Raspberry Pi Picoボード上のLEDが点滅します。

以上で、Raspberry Pi Picoの初期化が出来ました。
※初期化が終わるとexploreにはマウント表示されません。
※初期化するとRaspberry Pi PicoにあったPythonファイルなどは消えます。
exploreでUF2をコピー

まとめ

Raspberry Pi Pico にMicroPythonをインストール、初期化する方法について記載しました。
Thonnyを使ってインストールするのは簡単です。最新のMicroPythonをインストールするには初期化する方法と同じようにUF2形式のファイルをダウンロードしてRaspberry Pi Picoに送れば良さそうです。
これでThonnyでMicroPythonを使ってRaspberry Pi Pico開発環境ができたと思います。