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介護離職への道(47)コロナワクチン予約

コロナワクチンの接種予約

私の住んでいる田舎の自治体でも2021年5月17日から65才以上のコロナワクチン接種が始まりました。
86才の母親にもワクチン接種券が届いてました。
周りのおばさん連中は予約開始から速攻で電話をしまくって予約したそうです。50回、100回電話したそうです。そんなおばさん連中は65才~75才くらいの元気な人です。
聞いた範囲のおばさん連中は、全て電話で予約したそうです。パソコンは出来ないのでしょう。そのおばさん連中は、この記事を書いている現時点で既にワクチン接種が終わってます。

自治体はどう考えているのかよく分かりません。
一番に問題になるのは高齢者と言っているのに65才以上という1区切りに難があります。
個人的には65才以上を複数に区切るべきだと思います。例えば85才~、75才~84才、65才~74才。そして予約の受付期間を年齢層別にします。もしくは電話予約は別回線にします。当然、接種予約日も異なります。年齢が高い層から順番です。

5月14日の金曜日でした。
東京、大阪のようにコロナ感染がまん延していないので急ぐ必要もないと思ってました。
ところがネットで母親のワクチン接種の予約をしようとすると、かなり遠方の知らない病院名が1つ、空きが2つ。1か月先、2か月先、3か月先を見ても何も表示されません。
いい加減なシステムを丸投げして作ったようです。ひどいものです。仕方なくコールセンターに電話して見ました。予約も一段落しているので10回くらいでつながりました。何故、画面に病院名が出ないのか聞きました。「IDを」と言われました。
「IDがどうこうではなく、数か月先でも病院名が出ないのは何故かと、聞いている」
「IDとパスワードを入力しないと表示されない」と言う。
「あなたのパソコンの画面と私の画面表示は別ですか?別画面で予約できるのですか?役所では別枠を持っていて予約できるのですか?」
「同じ画面」だと言う。
「ならIDもパスワードも関係ないじゃないか」と。
「現在、どうなのかはID、パスワードを入れないとわからない。ひとつ前の人では空きが2件あった」と言う。
「私が聞きたいのは既に2か月先、3か月先が表示されないのは正しいのか?予約枠が無いのか?」
「・・・・」
「予約の空きデータはいつ入力、更新しているのですか?ランダムなのか?朝、夕?いつなのか?今日はこれから更新があるのか?このまま更新無い時間帯でもずっとパソコンを見ながら予約するのか?」
「・・・・」
画面を見直すと先の病院名は消えて違う地域の知らぬ病院名が表示されていました。どうも適当に更新しているような感じです。固定した枠が病院毎に先に決まっているのでは無く、毎日?病院とシーケンシャル的に調整しているのかもしれません。

コールセンター相手に聞いても無駄だと諦めました。
実際に母親の行きつけの個人病院に電話して見ました。以下は要約です。
午前、午後で各12人を予定しているらしい。いつ誰が来るか病院側ではわからない。当日?前日?に連絡が来るという。どうも役所が管理しているらしい。

個人病院で毎日24人、ひと月25日の稼働で600人、2ケ月で1200人の65才以上で、かかりつけ。全市民が6万くらいで予約がそんなに多いはずがありません。役所が何か小細工(調整)をしているとしか思えません。

たまたま土曜日、叔父さんの所へ行ったのでワクチン予約が済んだのか聞いてみました。私の住んでいる自治体以上に過疎が進んだ田舎です。予約の方法が違いました。
シンプルです。ワクチン接種を希望するか?のハガキが届いたそうです。確か聞いたのは「ハガキで返信」だったように思います。接種日時と場所(病院名)を書いた通知が届きます。要するに、役所が住所から接種場所と日時を決めて連絡が来ます。注意書きに「都合が悪ければ連絡」の旨が記載されてました。
これなら混乱もないし、スマホ、ネット環境が無くても大丈夫です。高齢者に優しいです。普通に考えれば、これで良さそうです。特に高齢者向けなら。

金曜日、夕方5時くらいには、さらなる更新は無かったと思います。そこからの推察です。たぶん役所が時間外で更新することは無い。こんな時期でも定時外はやらない。
その根拠らしき理由は、当自治体のコロナ感染者情報は県の発表が昼過ぎなのに、翌日の1日遅れで更新です。したがって、昨日の感染者は・・名です。紙仕事なのでしょう。PDFでアップされます。公務員の身内だけが情報を握っている感じで腹立たしいです。まあ、あるだけましだと諦めてます。

土日はたぶんネットでも予約は出来ないと予想していました。やっぱり予約サイトは空白でした。予約受付停止中の表示もされて無かったと思います。想定内なので即、画面を閉じました。

5月17日の月曜日です。早くて9時更新だろうと思いました。田舎でも混雑しているようです。
混雑
しばらく待つとつながりました。
同じ病院名で同日、時間違いがゾロゾロと表示、集団接種の空きが表示されました。やっぱり、日毎に更新しているようです。ゾロゾロ表示された病院の予約日は8月11日だったと思います。8月?・・65才以上は7月末で終わるんじゃ無いのかと思いました。かなり違和感があるが・・既に8月まで満杯かと思いました。残念ながらお目当ての行きつけ病院名はありませんでした。

違和感があるので、何度か問い合わせしました。コールセンターの人は予約しか対応しない感じです。個別の質問は分からないようです。直接コロナ対策室にかけると不明点は答えてくれました。ちなみに、この対策室の連絡先は電話番号はあるが、メールアドレスはありませんでした。

「既に、予約が8月と表示されているが全ての病院の状態ですか?」「集団接種だけしか、もう空いて無いのですか?」
はっきりと答えない・・分からないのか?感知していないのか?不明でした。

何かの質問の拍子に「集団接種が効率が良い」と担当者が言いました。
これだから役所は困ると思いました。今回は高齢者が対象です。効率が良いのは役所だけ。役所が楽なだけです。
デイサービスに通う、歩行すら怪しい高齢者を誰が連れて行くんだろう。大変です。そんな人がたくさん集まって来ることが効率が良いとは思えません。しかも、老人だらけの密です。近くの病院で分散する方がむしろ効率が良いと思います。

そもそも電話で予約する際にもID、パスワードが必要です。全ての高齢者は分かるのでしょうか?こういう書面を85才も過ぎた人に平気で送付する感覚が良くわかりません。役所のやり方では非接種で放置される高齢者がかなり発生しそうに思います。

ちなみに担当者に見解を聞いてみました。
「高齢者で接種していない、連絡のない人を役所で確認するのですか?その場合は役所の人間が個別訪問するのですか?」
「・・・」
「本来はここを一番、役所が管理してやるべき仕事じゃないですか?」
「・・・」
のような感じでした。

役所も昼飯が終わって更新しただろうと13時15分頃に、再度予約サイトを確認しました。案の定、更新されてました。お目当ての母親が行きつけの病院名がありました。空きが1つありました。即、クリックして予約しました。1回目のワクチン接種の予約は7月中旬で採れました。

しかし、役所は手作業で集計、毎日、シーケンシャルに更新している感じです。
このやり方で制限をしながら病院へ割り振っている感じです。アナログです。その結果、近くの病院では無く、遠方で予約した人も多いのではないかと思いました。車などで自力で行ける人は良いですが。

ちなみに、予約ができる前に母親がデイサービスに通っているので施設に聞いた話です。
「施設でワクチン接種はやっていませんか?」
どうも、その施設の親?提携?病院に罹っていれば、施設でワクチン接種があるそうです。妙な線引きがあると思いました。本来は施設に来ている全高齢者を対象にすれば良いのに、と思いました。これも何かの規制でしょうか?役所が頭を下げてお願いすべきところだと思いました。
施設でワクチン接種は出来ないが、役所で集団接種の予約が取れれば接種会場への送迎は施設側で対応できるとの話でした。
やれやれです。

※メモ
亡くなった親父がよく「役所は申請しなければ何もしない」と言ってました。申請主義です。なのでコロナ給付金、ワクチン接種のようなサービス提供には右往左往するのかも知れません。相手の立場で考えられないかも知れないです。そのため、役所相手に気遣う必要はないです。今回は命に係わることです。わからないことは電話して聞いた方が良いと思います。