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介護離職への道(41)ついに移動 約1050km

ついに移動

嫁さんといろいろ話した結果、引越の移動は自家用車になりました。車2台の1台は陸送します。残りの1台で移動します。そのため搬送日から搬入日まで数日の間隔が必要でした。引越しがコンテナ鉄道輸送になったので良かったです。距離は約1050kmあります。グーグルマップでは約14時間掛かります。実際には休憩も多めに取るつもりなので17~18時間くらいを考えていました。

飛行機で移動した場合、飛行場までの移動や向こうに着いてからの移動も不便です。長距離ですが車で移動することを考えました。例年なら2月末の日本海側には雪があるのですが、この年は雪が降らず積もっていませんでした。タイヤはスタッドレスのままです。太平洋側を移動すると約1250kmになります。200kmも増えると疲れます。日本海側で移動できたのは幸運だったと思います。途中に雪は全くありませんでした。

セキセイインコ
車で移動の最大の理由はセキセイインコです。我が家には喋る愛嬌のあるセキセイインコがいます。年末に少し調子が悪そうなので動物病院で診てもらいました。その折に、先生に移動の件を聞いて見ました。車が良さそうな言い方でした。やや長距離が問題とも言ってました。人間と同様、個体差で乗り物酔いするそうです。その話を聞いた後、嫁さんの提案で何度か短い距離で予行練習をしました。ゲージに入れたまま車に乗せて試しました。ビックリして暴れることもありませんでした。意外と平気そうに外を見ていました。乗車時間の問題はありますが、車で運べそうに思いました。あとは嫁さんがペットボトル口から水を飲めるように練習しました。普段も時折、飲んでいたので大丈夫そうでした。

移動の当日は後部座席にゲージより大きな段ボール箱に載せ、毛布で寒さ対策をしました。その横に嫁が座って安心させました。段ボール箱をシートベルトで固定もしました。暴れることも無く平気でした。助手席は荷物置き場になりました。転居先に着いた時の暖房に電気ストーブ、毛布、寝袋など、車の中は荷物で一杯でした。

2月27日の10:00に出発しました。早いものであれからあと数日で3年目です。天気も晴れ、雪も無く快調に進みました。セキセイインコも平気みたいです。意外と喜んでます。

残念ながら日本海東北自動車道は不連続です。
酒田市、鶴岡市までは何度も行ってます。これで馴染みのある界隈は見納めかと寂しい感じがしました。「朝日まほろば」から自動車道に乗れば北陸自動車道、京阪神を避けて舞鶴若狭自動車道~明石海峡大橋を渡り淡路島を縦断して鳴門海峡大橋を渡り徳島に上陸して南下すれば到着です。

移動中のセキセイインコの状態です。
車の振動は人間に例えれば地震のようなものなのかも知れません。少し段差があると下から突き上げる感じなのでしょう。「キュッキュ」と鳴いてました。それでも、機嫌は良さそうでした。

ゲージの中に水を入れると車の振動でこぼれてゲージ内が汚れます。セキセイインコに水を飲ませるためにサービスエリアなどで休憩しました。車内で放鳥をしてペットボトルの口から飲ませます。何故かしらペットボトルの口から飲むのが好きで、普段からよく飲んでました。

ゲージの中より車内の方が良いようです。楽しそうに飛んでました。シートの肩に止まっていつものように喋り出しました。喋っているときはご機嫌な時です。シートの肩の部分がお気に入りの場所になったようです。

北陸自動車道の石川県の小矢部川SAあたりで日没になったと思います。車の中でも放鳥しました。やっぱり外に出るとご機嫌でした。しかし、見たこともないヘッドライトに驚き、フロントガラスに激突しダッシュボードへ落下しました。目を丸くしてました。実際には、暗いので見えません。たぶん、そんな感じだと思います。しばらくじっと蹲っていたので心配しましたが、また、お気に入りのシートの肩に戻って喋りだしたので安心しました。

そんなこんなで無事に、1050kmを走り、日が変わった夜中の2時くらいに新しい我が家に到着しました。やや馴染者ある舞鶴辺りからかなりペースが落ちたような気がします。約18時間くらい掛かったようです。田舎なので真っ暗です。準備して助手席に置いてあった懐中電灯を取り出し、玄関の扉を開け、ブレーカーを入れ、照明を入れました。パッと明るくなり、やや安心しました。車から必要なものだけ運びました。

まだ、寒かったです。電気ストーブを入れました。セキセイインコも運びました。まだ何も無い広いリビングで放鳥しました。夜中なのに元気に楽しそうに飛んでました。ゲージを設置しヒーターを入れるまで遊ばせ、その後ゲージに戻して暗幕を掛けて寝させました。かなり疲れているハズです。

その後、数日間はいつもと行動が違いました。やっぱり少し緊張していたようです。そのうち、忘れて普通に戻り元気になりました。今も元気にしています。空が明るいので喜んでいるように思います。

オール電化です。嫁がIHで湯を沸かしてインスタントながらコーヒーを淹れてくれました。嫁さんはセキセイインコに付きっ切りでした。嫁さんも大そう疲れてました。その後、嫁は持って来た寝袋で、私はダウンを着たまま毛布に包まって寝ました。疲れたのでしょう。二人とも慣れぬ新しい我が家で熟睡しました。

嫁さんは非常に幸運だったと未だに言います。疲れたけど、雪も無かったし、セキセイインコも元気、皆、元気で良かったと言ってます。あの時の高速道路マップを大事そうに保管しているようです。

メモ
長距離の移動はのんびり行くしか無いです。不慣れな道路なので事故だけ起こさないように気を付けるのが一番です。急ぐ時ほど気長に構えましょう。