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介護離職への道(32)仏壇の廃棄

仏壇の廃棄

時系列から逸れます。つい最近の話です。昔、商店街に住んでいた頃にお店、兼住宅にあった仏壇です。お祖父さんが亡くなった時、もう50年前くらいでしょうか?親父が買ったものです。当時で100?万円、黒檀とか言ってたような気もします。親父が亡くなる数年前にお店を処分しました。現在の実家には置くスペースが無かったのでしょう。そのため、お店を処分するかなり以前から小さな仏壇を備えていました。その後、お店を処分した後は罰当たりにも大きな古くなった仏壇は車庫に放置されていました。

私のせいではありません。親父、母親の問題です。とはいえ、いづれ私が処分するしかないだろうと思っていました。本当に何も終活らしき整理もせず、ほったらかしです。あんな大きな仏壇、しかも車庫に置いてあったので土埃に塗れています。

ずっと私は仏壇を放置していることを気にしていました。そのため親父が亡くなった頃に、仏壇の処分方法を葬儀屋さんに聞いて見ました。葬儀屋さんも良くは知らないそうで仏壇屋に聞いてくれました。何事も金次第です。仏壇屋、曰く、大きければ処分に5、6万円だそうです。ちょっと呆れるくらいの処分費用です。あまりに高額なので先送りにしていました。

そうこうして2年が過ぎました。私は定年前に離職、帰省し、実家の近くで住んでます。2020年2月、親父の3回忌の法要の時に寺の住職に仏壇の処分を聞いて見ました。仏壇屋に頼むと5万円も必要とも言いました。そうしたら、年末大晦日のお焚き上げに持って来れば良いとのことでした。

ずっと待ってました。軽トラックのレンタルも必要です。準備が必要です。昨年12月中旬にお寺に電話をしました。仏壇をお焚き上げしてもらうには、いつ頃に仏壇を運べばよいか?・・・。なんと出来ないとの事。こんなところにまで新型コロナの影響です。大晦日のお焚き上げは中止だと。毎年けっこう人が来て「蜜」だと。約1年も待っていたのに。これで肩の荷が下りると思っていたのに。

どうにか今年中に処分したいと思ったので、仏壇屋に問い合わせて見ました。やっぱり6万円くらい必要らしいです。よくよく聞くと仏壇から魂を抜いて、お寺に持って行って焚き上げるコミコミの話で6万円と解釈していたら、仏壇から魂を抜いてからの処分で6万円だと。要するに捨てるだけが6万円。なんでかと言うと手間賃だそうです。木、釘抜き、金属、分別の手間賃だそうです。はっきり言えば呆れてしまいました。粗大ごみでそのまま出しても現住所の自治体では無料です。ゴミ収集の人は気味悪いかも知れませんが、回収不能とは記載されていません。そのうえ、田舎の仏壇屋なのに調べるとネット通販していました。有難みも何も無くなり白けました。

何れにしても、仏壇から魂を抜いてもらう必要があるようです。車庫に置きっパになっていた仏壇に魂があるのか疑問です。ともかく、お寺に電話して見ました。お経を上げて魂を抜いてもらわないと仏壇屋にも頼めないと。どうにか年内に片付けたいと。そうしたら住職が直ぐに対応してくれました。今日の昼からで・・・。お寺まで迎えに来て欲しいとのことでした。住職も大晦日のお焚き上げ中止で気を使ってくれたのでしょう。

住職を迎えに行って、寒い車庫にある仏壇にお経を挙げてもらい、魂を抜いてもらいました。「〇〇家の仏壇、撥遣(はっけん)・・抜魂・・」が聞き取れました。家の中にある小さな仏壇にもお経を挙げてもらいました。「〇〇家の仏壇、撥遣・・入魂・・」もうこれで、このまま捨てても良いし、燃やしても大丈夫だと言ってくれました。そのため、ある程度の大きさに解体して粗大ごみで出すことにしました。仏壇屋に回収して廃棄されるより、私が直に解体し廃棄した方が喜ぶと思いました。言い訳です。「車庫の仏壇に何かいましたか?」と聞こうと思っていましたが、お経を聞いていたら忘れてました。

既に年内の粗大ごみ回収は終わってました。年明け早々になります。そのため年内に解体して準備しました。古い仏壇はかなり丈夫で解体し難かったです。。欄間の透かし彫り?のような部分もなどもあり高かっただろうに。解体後の大きめな物は鋸で寸断してまとめました。冬場で寒いのに汗をかきました。これでやっと新年を迎えられる感じがしました。

年明け早々の粗大ごみ回収の前日、寒い中、車庫から運び出しました。嫁さんも手伝ってくれました。その後、回収も無事に終わりました。きれいに全部持って行ってくれました。やっと落ち着いた気がします。

※メモ
仏壇はできるだけ安い、小さい、ゴミ袋に入るのが良いと思います。無駄な気がします。気持ちの問題だと思いたいです。

追記
「〇〇家の仏壇、はっけん・・」と聞こえたので、そのまま「発見」かと思いきや「撥遣」が正しそうです。上記の漢字を修正しました。仏教用語のようです。魂抜き正式には “撥遣”と言うそうです。逆に抜く、移動させる方は「遷仏」(せんぶつ)だそうです。知らなかったので恥ずかしい感じです。(2021.02.10)