嫁のひと言 第13言 全集中
全集中
実家の婆さん(母親)は、骨折した左手が痺れると相変わらず言っています。以前よりずっと良くなったと思うのですが。
弟と叔母さんが、頼めば何でもやってくれていたのでしょう。そのせいか、婆さんはできることも面倒臭がってやりません。
私は婆さんに厳しいです。怒ってでも、できることは、やってもらいます。それを約2年続けて来ました。そうすると溜まった新聞も工夫して括れるようになりました。動けばリハビリにもなります。頭も使います。トロンとしていた目力も良くなった感じです。
その代わり、口うるさくなりました。黙っていれば良いのに。やれ味が薄い、歯にはざかる(歯に挟まる)、硬い・・・。まあ嫌味っぽく聞こえることも多々あります。そのうえ、あれを買って来て欲しいと言う。忘れるからメモに書いてくれと言っても書かない。手がしびれると言い訳する。痺れるのは左手だろう。
隣家のおばあさんが「嫁に口答えするのを止めたら電動三輪を買ってくれた」と言ってたそうです。嬉しかったのでしょう。年寄りは黙って人の言うことを聞く方が良いです。
そんな感じで婆さんの苦情が増えました。そのせいで、最近、嫁さんは実家へ近づきません。デーサービスの日を選んで実家へ行くことが増えました。婆さんが不在なので。
生協の宅配弁当は土日、祝日が休みです。
私が毎週土曜日に、パン、牛乳、野菜ジュース、チーズ・・・・惣菜、雑貨などを買って持って行っています。先日は久々に嫁さんも一緒に行きました。
車から降りるとき「全集中、・・の呼吸」って言ってました。
何が「全集中」やら・・・・。たぶん何を言われてもスルーをして気分を乱さないように、と思っているのでしょう。「全集中、水の呼吸。ばあ三の型」だそうです。何を言ってんだか?