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介護離職への道(36)買取査定

買取査定

簡易査定と買取査定を数社に頼んでいました。簡易査定で仲介なら相場はこれくらいと言う売出価格が見えて来ました。仮に1500万円として話を進めます。中には買取査定をお願いしているのに、買取査定額を提示せず仲介を進める業者も数社いました。資金不足なのかも知れません。そういう業者に限って簡易査定も他よりかなり低かったと思います。

個人的な見解です。本来、買取した物件を業者が保証して再販・流通させるのが良いと思います。売主は早く現金化できるし、何等の保証をすることもありません。ハウスクリーニング、仲介手数料などややこしい諸経費も考えなくて良いです。要するにすごく簡単です。また、買主は販売業者が検査を行い保証した物件を購入できます。業者が瑕疵担保責任を負います。また、アフターメンテナンスも頼みやすいと思います。したがって、買う側は安心して購入できます。安い買い物ではないのです。この安心感が一番に大切だと思います。実際に買った実家近辺の中古物件は仲介だったため、契約までにいろんな不安要素がありました。

何故、買取で流通しないのか。資金的に買取る余裕がない業者が大半なのだと思います。買取の場合は仲介査定の0.6~0.7倍程度になることが多いらしいです。仮に1500万円の仲介査定なら買取査定は900万円~1050万円まで下がります。これだけ下がれば売主は目先の現金を気にしなければ仲介を選ぶしかないでしょう。

仲介を頼むにしても、買取も可能な業者を選定するのが良いのではないかと思います。要するに仲介、買取の両方の査定を依頼してみることです。仲介での価格は高いけれど買取額は非常に低い業者は少し考えた方が良いかも知れません。また、仲介だけの業者も避けた方が良さそうに思います。そのような数社の査定額を比較すれば業者のスタンスもわかるのではないかと思います。

業者にすれば早く流通させて手数料を稼ぎたいだろうから、査定額を低めにして売れ易くする事も多いのではないかと思います。最後に価格を決めるのは売主です。その価格を安めに誘導している可能性はあると思います。業者間で大きくばらつく理由かも知れません。

好意的に見れば責任をもって売れる査定額を提示している場合、仲介依頼を受けたいため高く査定して来る場合もあると思います。仲介の価格は最終的には売主が決めるので仲介業者にはあまり責任が無いと思います。

そのため、相場感が必要になります。最低でも3社ぐらいは簡易査定が必要だろうと思います。当時に仲介の簡易査定では、5社で1370万円~1550万円、1社はかけ離れて1800万円でした。

ところで買取に話を戻します。数社から得た買取査定額は先に示した900万円~1050万円の範囲でした。1社だけ非常に高い査定額を提示してくれました。なんと1450万円でした。驚きでした。簡易査定額の高い方に近い買取額でした。実は一番期待していなかった業者です。特に期待していなかったその理由も無いのですが、当時はテレビCMが良く流れていました。宣伝広告費も高いだろうからと全く期待してませんでした。

後で考えると、どうも当時の頃に株式上場したようでした。知りませんでした。もらったパンフレットをよく見ると家具・インテリアの上場会社が出資、業務提携していました。知りませんでした。家具・インテリアの会社は、LIXIL(リクシル)のようなリホーム部材の分野に参入しようとしているのだろうか?と思いました。いづれにせよ、そのころ買取業者の資金は豊富だったのかも知れません。すごく良いタイミングで買取査定を依頼したのかも知れないと思いました。

もし、この買取業者が仲介業者の簡易査定に近い価格での買取を通常的に行っているなら、将来的に中古住宅の流通は買取~リホームして販売する中古住宅が増えるかも知れません。その場合は資金力のある大手業者しか生き残らないでしょう。

今回、幸運にも相場の簡易査定並みで買取してもらえそうです。初めから「買取は仲介の0.6~0.7倍程度になる」などとネットの情報を見て勝手に決めつけずに買取業者も数社は当たってみた方が良いです。そして買取査定額も把握した上で仲介か買取を選択する方が良いと思いました。

やや弱気ですが仲介での売出し価格を1600万円くらいが妥当かと考えていました。仲介の手数料を含めて考えれば100万円くらいの差額に収まります。遠方へ移住してから決済までの時間と手間を考えると100万くらい安くても買取が優位だと判断しました。最終的にお世話になったので社名を記しておきます。「株式会社カチタス」さんです。その提携会社は「ニトリ」さんです。

また、一番、高額の仲介の簡易査定額1800万円を提出してくれたのが、前記事に載せた「株式会社トラスト・マン」の社長さんでした。

後で分かる話ですが、買取売却の決済が終終わり、立退き引越し後、早々に買い手が決まったそうです。2カ月も経過してなかったと思います。仲介と違い業者販売になるので瑕疵担保責任などの保証付くので買主さんも安心だったと思います。早々の売済を聞いて、遠方に離れていろいろ面倒だけれど、「トラスト・マン」さんに仲介を頼んで、もっと高値で売却できたかも知れないと思いました。また、「トラスト・マン」さんの査定もかけ離れた数字では無く、妥当な値だったと改めて思いました。

記事を書く前に「トラスト・マン」の物件レポート(査定)を見ると、「不動産は売りに出して2週間以内にいらっしゃるお客様(特に最初のお客様)が最も良い条件で買ってくれるお客様です。本当に家をお探しの方は、いろんなところにアンテナをはっていつも物件情報を探しています。・・・・売出してすぐに欲しいという人が現れたら「安かったかな?」と思うのではなく幸運だったと思って下さい。」との記載がありました。なるほどです。

※メモ
住宅を売却する際にネットで見た情報を当てにせず買取査定も必ず確かめて見ることをお勧めします。仲介、買取共に少なくても各数件は見積比較することが大事だと思います。ちょっとした努力で数十万~百万くらいの差額を得ることがありそうです。