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介護離職への道(22)市役所~税務署の手続きで現実に戻る

手続きに追われて現実に戻る

忌引き休暇中にやれること、どうにか母親が生活できるレベルまで処理したいです。いろいろあります。遺族年金、銀行口座、いきなり現実に引き戻された感じです。

母親、弟でやり難い手続きをどうにか忌引き休暇中に処理したかったです。親父がもう危ないことは年明けから分っていました。それでも亡くなる前から遺産相続などの手続きを調べる気分にはなりませんでした。したがって、出たとこ勝負でこなして行くしかありません。死亡届を出した際に市役所から渡された手続一覧、葬儀屋さんからもらった冊子しか情報源がありませんでした。結果的には、それでもどうにかなりました。

先ず、遺族年金を市役所に行って聞く、銀行で相続に必要な書類を聞く、から始めました。

市役所
年金手続き、遺族年金手続きの書類を聞きました。まだ、除票がまだ出来ていないらしい。住民票の抹消だと思います。当初は来週まで掛かるような言い方をしていました。忌引き休暇で帰省日数が限られている。もっと早くならないのか、と迫ったら、一気に明日以降まで短縮されました。唖然としました。役所はいい加減です。明日以降に除票が作成できたら電話連絡するとのことでした。やればできるのに、きつく文句を言わないとしない。相変わらずのような気がします。

介護保険・後期高齢者保険は返納とのことでした。「長生き課」へ持って行ってくださいとのこと。本当に持って行くだけでした。保険証は戻すだけです。持って行くだけなのに何故、この窓口で引き取らないのか?不思議です。動線も何も無いです。何故、ワンストップではできないのか?不思議です。

母親の実印証書が紛失していました。母親の印鑑証明を作成する場合には本人が来て処理しないと2日も掛かるそうです。現在の実印登録を廃止、新規に登録、証明書発行になるそうです。
なんと本人確認のため住所に書類を送付する、書類の記入は代筆で可能。代筆した旨を記載してその書面を持ってくる。みたいな話でした。
急いでいるのに2日。さすがにちょっとムカついたので、嫌味を込めて聞いてみました。「直筆かどうか調べるのですか?筆跡鑑定する能力は市役所にあるのですか?」何も答えない。「戸籍謄本で私が子であることはこの場でもわかる。母親の住所は母親のマイナンバーカードがここにあり証明できます。何故、郵送された書類に私が代筆して、さらにその書類をここに持ってくる理由は何処にあるのですか?必要性がよく分からないので説明してください」何も答えない。

役所仕事=完全マニュアルなので言うだけ無駄とわかっているが、黙っていればできる方法が仮にあっても一番楽な通常手続きでしかやらないので、試しに文句を必ず言うことにしています。確率はかなり低いが抜け道を言うことがあります。上役に聞きに行く場合もあります。結局、母親を連れて来ないと2日以上かかりそうなので諦めました。最近やっと「マイナンバーカード」と言い出しましたが、当時は全く効力の無いカードでした。

税務署
昨年に土地を売却していたので確定申告の通知が来ていました。たいした売却益でもないのだけれど。母親が気にするので、どうしたら良いのか税務署に聞きに行きました。当時はちょうど森友学園、財務省の佐川長官の問題がありました。そのためか意外にすごく親切でした。はじめは確定申告の時期で忙しいと言っていたのです。忌引き休暇中で帰省しています。遺族年金などの手続きをしないと安心して帰れない旨を話しました。「あなたが説明した範囲で私が書類を作成しても良いです。あくまであなたの説明の範囲で」それで結構なのでお願いします。と答えた。
結局、11万円程の納税になった。既に、親父が亡くなっているので納税者は相続人になるそうです。母親が50%、私が25%、弟が25%の割合での納税になるそうです。領収書が3枚です。その場で納税して処理が終わりました。

ついでに相続税についても聞いてみました。ざっと聞くと、相続税を払うレベルでは無いことが分かりました。その場合は申告しなくても良いそうです。税務署で怪しいと判断したら別途、書類が来るそうです。一応、そういう場合があるので相続税の申告検討表を書いておくと良いとのことでした。相続税の申告検討表を渡されました。時間があれば記載しようと思いました。税務署の職員にお礼を言い席を立ちました。市役所の職員より非常に親切な対応でした。後日談になります。2年後?くらいに相続税の申告用紙が届きました。当時に作成した申告検討表を写して返送しました。結局、税金徴収に係る場合は必ず何か来るようです。あの時に申告検討表を書いていなければややこしいことになっていました。捨ておくと還付は来ませんが徴収の方は必ず来ます。

信用金庫
親の代まで商店街で小売店を出店していました。ここ信金は祖父の頃から使っていました。少額ながら祖父が出資証券を持っていたようです。その証券は親父名義になっていました。とりあえず相続手続きに必要な書類を聞きに行きました。手持ちの書類はその場で提出しました。死亡診断書、出生から死亡までの全部戸籍謄本、法定相続人の印鑑証明書と実印、振り込み先の通帳と印鑑と言うことでした。

※メモ
遺族年金など手続き処理が多く大変です。「マイナンバーカード」があれば戸籍抄本など無くても相続人の確定くらいして欲しいものです。