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介護離職への道(18)離職を考える

離職を考える

遠方に帰れば、親父の状態を見た後でも現実味は薄く感じると思います。昨年末の証券会社との話で「ひつこい、売って良い」と言った夕食時の姿が浮かんで来ます。あれから1ケ月くらいしか経っていないのに。

飛行機の搭乗までの待ち時間、弟と何か話したハズですが全く覚えていません。弟に見送られて飛行機に搭乗しました。

主治医との面談のために病院へ向かう叔母さんの車中です。弟が叔母さんに言ってた内容を聞きました。その内容は「介護の件で少し早く帰ったり、用事で休むことで文句を言われるようなら仕事を辞める、辞めてでもする」とのことでした。幸いにも、その経営者は融通を効かせてくれていました。弟は普段すごく温和です。しかし、突然に切れることがあるので心配です。

弟の腹積もりを聞いて驚きました。そんなことを考えていたのかとびっくりしました。叔母さんには、もし、またそんなことを言い出したら私に教えてくれるように頼んでおきました。弟がそこまで追い込まれた場合には、順番的に私が先かなと思いました。精神的に不安定になって来たのかも知れないと思いました。私と違い、両親が具合悪くなってからずっと看てきているので。

私は辞めて帰ることも考えていました。しかし答えを出せずにいました。何故、答えが出ないのか?よくわかっていました。弟と叔母に甘えているだけなのです。離職して、無職になって、無収入になって・・・なかなか踏み切れないです。離職すれば自己都合扱いで退職金もほぼ半減するのです。「介護離職ゼロ」は絵空事です。

当時は飛行機に乗っている時間が一番よく眠れました。これから数週間は気持ちが落ち着かない日々になる。そう思いながら眠ってしまいました。

※メモ
片親になれば誰が面倒を看るのか?私の場合、親父が早くから通帳を渡してくれていました。そのため、お金に関しては把握できていました。実際に離職を考える場合には必要な要素だと思います。早めに相談して把握しておいた方が良いと思います。