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介護離職への道(16)ついに入院

ついに入院

2018年1月25日、弟から電話がありました。電話が掛かって来る時間帯が少し早かったです。たぶん良い話ではないだろうと直感しました。親父が入院したとのことでした。
急に食欲が落ちたので主治医に診てもらい、中核病院で検査したそうです。肝臓が悪いらしい。
ほんの半年くらい前に軽い肺炎で入院した時の検査では異常は無かったそうです。

手術するか?しないか?を返答する必要があるとのことでした。
弟が「兄ちゃんが決めてくれ」と言ったきり黙ってしまいました。たぶん泣いているんだと思いました。いろいろ大変なことを弟は頑張ってやってくれていました。「お前が一番、頑張ってやってくれた。私が何もできなかったので感謝している。頑張ったけど仕方がないこともある。仕方がない。」と。

以前に延命治療の相談はしていました。「本当は親父が自分で決めることやけど、もう話せんのやろ。決めることを逃げるわけではないけど。今の親父の状態が分からない。私は見てないから。お前はどうした方がいいと思う?」と聞き返しました。「もう手術はしなくていいと思う」との返事でした。また、黙ってしまいました。「それでいい、私もそう思う」と。

「帰省して話しても、今の話の結果は変わらないだろうけど、電話で話して終わるような内容でも無いので、できるだけ早く帰省するから、もう一回、話しようか?お前、さっき泣いてたやろ?お前は、ほんまによう頑張った。」と。

「私は離れているから、現実味があるようで無い。お前は、現実、目の前にあるもの。私もそっちへ行って親父を見たら泣くかもしれへん」と。

「先生には痛くないように、苦痛でないように、してやって下さいって、頼んどいて。大丈夫か?」、「分かった」と泣き声の返事でした。

「お前、体だけは気い付けてな、それがいちばん心配や」と言って電話を切りました。

突然の入院、年末の帰省からたった1ケ月しか経ってない。早すぎて全く現実味が無かったです。
妙な感覚で「まだ大丈夫だ」と考えていました。

※メモ
いつかは必ず来るのだけど。遠方だと現実味がないです。従妹の母親(親父の妹)も認知症だったのですが突然に逝きました。認知症の末期は急に来るのでしょうか?