片辺草紙(19)夏休みの宿題
もう50年以上前の小学生の頃
夏休みの宿題・・
お店をやっていたせいか、夏休みになると母方の実家に行ってました。
おばあちゃん家、そこは楽しい場所でした。
けっこう長く夏休みの半分くらいはおばあちゃん家で過ごしていたような気がします。
お小遣いもくれるし、港は歩いて数分、釣りもできます。
小さな漁港です。
釣りと言っても小学生です。
当時は竹竿でした。本当に乾燥させただけの竹竿です。今はもう見かけません。
先に釣り糸を付けて・・叔父さんが仕掛けを作ってくれます。
エサ取りのフグを釣っても楽しい頃でした。
小アジが釣れると持って帰って、おばさんに無理やり刺身にしてもらって食べてました。
おばあちゃんの家に行く前に、
夏休みの宿題、問題冊子は夏休みに入ったら即数日でやります。
日にちは関係無くやってしまいます。日記はほとんど適当です。
書きながら思い出したのですが・・
図工?絵書きはおばあちゃん家でやります。
画板まで持って行ってました。港に行って風景画を書きました。
小さな漁船がたくさん繋いであります。
ちょっと工夫をしました。その風景画に自分を入れてます。
背中を向けた自分が画板を首に掛け、座って絵を書いている漁港の風景絵を書いているのです。
さらに、水の交換が面倒だったので油絵のような厚塗りの絵になりました。
今思うとよくそんな絵が書けたなと思います。
県か市だったか?何かの金賞か銀賞をもらったように思います。
市役所の横にあったスポーツセンターに展示されたように思います。
残念ながら賞状はもらったような気がしますが、実際の絵は戻って来ませんでした。
どこに行ったのでしょうか?その時は気にもなりませんでしたが。
よくわかりません。
60才になった頃、おじさんの家(おばあちゃん家)に行ったときに漁港に行ってみました。
小学生の頃の印象よりずっとずっと小さな港でした。
漁船もまばらな感じになってました。
少し寂しい気がしました。
小学生の頃、漁港に行く道端で見たオシロイバナが同じ場所に咲いているのをみつけて何となく安心しました。